
抗がん剤を使う時はご自身に免疫力、生体防御機能もあることを合わせて考える
抗がん剤は、大まかに4種類あります。
作用もそれぞれ違います。
抗がん剤という名前「がん細胞だけを狙う」イメージですが、大きな誤解です。
「がん細胞だけを狙えて正常細胞には作用しない」ことができれば、どんな猛毒でもOK です。
実際は、そのような薬は世界中どこにもありません。
- 殺細胞剤は、増える勢いがあるときはどの細胞にも作用します。
- 分子標的薬もどの細胞のスイッチも止めてしまい新陳代謝が滞ります。
- ホルモン剤はカラダ中、あらゆる性的な変化を起こします。
- 免疫チェックポイント阻害薬は、免疫バランスが崩れます。
がんはこれらの薬を使わないと絶対に治せないのでしょうか?ここが考えどころです。
薬はがんが嫌がることをしているだけです。
ホントところは、免疫細胞が処理をしたり、がん細胞自身に組み込まれている自滅プログラムなどが働いているのです。
「がんが嫌がる、うまく増えられない」状態にしたこと、それをもって病院では治療といいます。
では、完治とは?
普通の生活をしていても「がん細胞がいても大きくならない、増えない」ことです。
当然、そのときは、もう薬など飲んでいません。
がん細胞は、37兆個の細胞が日々、新陳代謝を繰り返す中で不良品として必ず出てくるものです。
ゼロにはなりません。
それなのに「完治」の状態はあります。
すなわち、もともとカラダにはがん細胞を抑え込む力があるわけです。
この代表選手が免疫細胞であり、免疫力と呼ばれるものです。
したがって完治をめざすとは、がんの勢いが弱まり、十分に本来の免疫力でバランスが取れる状態にするということです。
抗がん剤はひとえに「がんの勢いを抑え込むためもの」という理解が大切です。
ここまで抑え込めば、もうあとは自分の免疫力でなんとかなるな、ということが目指すところです。
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